【危険】大豆粉は太る?きな粉とおからパウダーとの違いを業界歴9年が解説
「大豆粉ってきな粉やおからパウダーと何が違うんだろう…」
「大豆粉だけで糖質制限するのはヤバいかな?」
「大豆って生で食べるとダメって言われた」
糖質制限ブームで脚光を浴びた「大豆粉」、食べ過ぎるのがNGなのはもちろん、生食もダメです。
なぜなら、大豆には植物毒が含まれているからです。
大豆粉はうまく使えば糖質制限もしやすいし、大豆粉を使った健康食品も増えています。
危険ポイントをしっかり理解して、食生活に利用しましょう!
ちなみに、同じ豆でもえんどう豆をまるごと使ったゼンブヌードルが話題です。
それでは、ぜひ最後までお読みください。
【危険】大豆粉とは?きな粉とおからパウダーとの違いを解説
大豆は昔から幅広く加工された食品です。
枝豆やもやしも実は大豆の仲間だったり!
というわけで、ここでは大豆粉、きな粉、おからパウダーを定義だけでなく成分などの指標で比較します。
イメージ | |||
名前 | 大豆粉 | きな粉 | おからパウダー |
定義 | 大豆をそのまま粉にしたもの | 大豆を煎ってから粉にしたもの | 豆乳の絞り粕を粉にしたもの |
注意 | 大豆由来の毒素が残るので加熱して食べること | ー | ー |
エネルギー | 372kcal | 451kcal | 333kcal |
たんぱく質 | 33.8g | 36.7g | 23.1g |
脂質 | 19.7g | 25.7g | 13.6g |
炭水化物 | 29.5g | 28.5g | 52.3g |
糖質 | 8.0g | 10.4g | 8.7g |
食物繊維 | 21.5g | 18.1g | 43.6g |
Amazon | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
大豆粉ときな粉では成分はあまり変わりません。
理由は大豆を煎ってから粉になっているので、煎るときに水分が飛んでいるからです。
たんぱく質や脂質は大豆粉より高い値になっていますね!
逆に、水溶性の食物繊維は水分が飛ぶことで減るので、やや食物繊維量は減ります。
一方で、おからパウダーは豆乳の絞り粕を乾燥させて粉にしているので、食物繊維がたっぷりです!
特に水に溶けない食物繊維が多いですよ!
ちなみに最近はオーツ麦も注目され、豆乳だけでなくオーツミルクも食物繊維がたっぷりで好評です。
大豆粉が危険と言われる5つの理由
大豆粉ときな粉、おからパウダーを比較して解説した上で、大豆粉の危険な理由を5つ考察しました。
- 植物性の毒素を含む
- 食べすぎはNG
- 遺伝子組み換え大豆
- 大豆アレルギー
- 太りやすい
順番にサクサク解説します。
大豆粉が危険な理由1.植物性の毒素を含む可能性
大豆は生の状態では毒素を含みます。
なぜなら害虫や昆虫に食べられないようにするためです。
例えば、レクチンやサポニンといった毒素があります。
- レクチンとは?
-
血液を凝集させるたんぱく質の一種。
過去にもテレビで白いんげん豆にダイエット効果があることが特集されたあと、視聴者が加熱不十分の白いんげん豆を食べ過ぎることで下痢や嘔吐などの症状が多発したことがあります。
参考:レクチン
- サポニンとは?
-
界面活性作用があり、生物の細胞膜を破壊する性質をもつ。
血中に入った場合は、溶血作用(赤血球を破壊する)もあります。
レクチンやサポニンは植物毒とも言われ、人間だけでなくペットに与える場合も注意が必要です。
大豆粉は必ず加熱してから食べること、他の食材と混ぜて毒素量を薄めることが大切。
大豆から自分で作る場合は、水に漬けて毒素を抜き、茹でることで毒素が流れでて、熱により分解されます!
大豆粉が危険な理由2.食べすぎるとホルモンバランスの乱れ
大豆にはイソフラボンが含まれています。
- イソフラボンとは?
-
大豆イソフラボンは通常は糖が結合した構造をしていますが、糖がはずれた構造のものを大豆イソフラボンアグリコンといいます。
大豆イソフラボンアグリコンは、分子構造がヒトのエストロゲン(女性ホルモン)に似ているため、エストロゲンに似た作用をもつと考えられています。
食品は大豆だけでなく、偏ることはNGです!
テレビやネットで特定の成分が話題になると、すぐにそればっかり食べる人が増えますが、ほんと危険です…。
なるべく偏食せずに幅広く食を楽しみましょう!
大豆粉が危険な理由3.遺伝子組み換え大豆の可能性
大豆は遺伝子組み換え対象作物の対象です。
なので、遺伝子組み換えの可能性がありますが、国内栽培されているものは遺伝子組み換えではありません。
基本は日本基準の安全性が確保されたものしか流通していません。
どうしても気になる方は国内栽培されている大豆を選びましょう!
大豆粉が危険な理由4.大豆アレルギー
大豆はアレルギー物質のひとつです。
表示義務のある特定7品目ではないですが、大豆アレルギーの方は注意しましょう。
- アレルギー物質の特定原材料7品目とは
-
卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そば、以上7品目です。
その他に、特定原材料に準ずるものとして、21品目があり、加工食品では表示が推奨されています。
アレルギーは大豆粉、きな粉、おからパウダーに関わらず全て含むので注意。
大豆粉が危険な理由5.高タンパクなのでカロリーがあり太る
最後は理由2に少し似ていますが、食べすぎると高カロリーなので太ります。
大豆は高タンパクで他の野菜よりもたんぱく質や脂質を多く含むからです。
どんなに健康的と言われても、結論、食べすぎはNG!
危険ってほんと?大豆粉を使ったおすすめ加工食品3選をご紹介
大豆粉の特徴をしっかり理解した上で、大豆粉を使ったおすすめの食品を3つ紹介します。
いずれも食べすぎNGですが、1日1食取り入れることで時間の節約になったり、不足しがちな栄養をとれたり!
- ソイジョイ
- ベースブレッド
- ソイドル
順番にサクサク説明します。
ソイジョイ
ソイジョイは大豆をまるごとバーにした健康食品です。
2022年現在、全12種類もあります!
フレーバー | ストロベリー | ブルーベリー | 3種のレーズン | 2種のアップル | コーヒー&ナッツ | 抹茶&マカダミア | アーモンド&チョコ | バナナ | ミックスベリー | ホワイトマカダミア | スコーン | |
エネルギー | 133kcal | 134kcal | 132kcal | 133kcal | 142kcal | 149kcal | 145kcal | 149kcal | 115kcal | 121kcal | 130kcal | 117kcal |
タンパク質 | 3.9g | 4g | 4.3g | 4.5g | 5.7g | 5.3g | 5g | 6.5g | 5.9g | 6g | 6.3g | 4.7g |
-糖質 | 11.5g | 11.3g | 11.3g | 11.8g | 6.6g | 7.2g | 7.6g | 5.4g | 7.1g | 7.6g | 5.6g | 9.4g |
-食物繊維 | 4.1g | 3.9g | 3.7g | 3.4g | 5.1g | 4.0g | 4.6g | 4.4g | 2.6g | 2.4g | 2.3g | 1.5g |
中でも、ピーナッツが最も高タンパク、低糖質で作られています。
1本¥100以下でお試しできるし、コスパも良いので大豆粉を使った食品として最も食べやすいもののひとつです。
ベースブレッド
続いて、完全栄養食※で話題のベースフード社のパン、ベースブレッドです。
※1食で、栄養素等表示基準値に基づき、他の食事で過剰摂取が懸念される、脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウムを除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。
2022年現在、全5種類あります!
1食で2袋のパンを食べることで、1日に必要な栄養素の1/3がとれるようになっています。
大豆粉とチアシードを練り込むことで、たんぱく質を強化しています!
今では首都圏のコンビニでも展開され、公式サイトや各種通販でも販売中です。
>>ベースブレッドの公式サイトはこちらソイドル
ラストはソイドル麺という大豆100%の麺です。
豆乳で有名なマルサンアイが製造しています。
やや食感がボソボソしていますが、糖質制限中の方には高評価です!
以下、詳細をレビューしているのでよろしければどうぞ。
まとめ:大豆粉の危険性をしっかり理解して食生活に取り入れよう
今回は、大豆粉の危険性について5つ紹介しました。
まとめると、
- 植物性の毒素を含む
- 食べすぎはNG
- 遺伝子組み換え大豆
- 大豆アレルギー
- 太りやすい
大豆粉は低糖質、高タンパクですがゼロから料理に利用するには注意が必要です。
しかし、大豆粉を使った健康食品も増えており1日1食ぐらい利用する程度なら全く問題ありません。
危険性を理解した上で食生活に取り入れてみてください。
大豆ミートラボでは大豆を使った加工食品を中心にサステナブルな食品のレビュー情報をお届けしています。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
今回は以上となります!